ハーフの子の名前

さて、子どもの名前について。

ハーフの子の場合、その子が血をひく両方の国で通用する名前にしたほうが合理的だ、と考えることが多い。
そういうわけで、ドイツと日本のハーフの子には、男の子は「かい」君、女の子だと「はな」ちゃんが多い。女の子は「あんな」とか「まりあ」なんかもいける。もちろん、漢字は様々だ。
別の可能性は、ドイツの場合、いわゆるダブルネームが可能だから、ドイツの名前と日本の名前を2つつなげて一つの名前にする、ということもできる。その場合、ハイフンを付けるかどうか、2つのうちどちらを前に持ってくるか、で4パターンの可能性がある。例えば、「トビアスー太郎(Tobias-Taro)」、「トビアス 太郎(Tobias Taro)」、「太郎ートビアス(Taro-Tobias)」、「太郎 トビアス(Taro Tobias)」のように。会話の中でダブルネームをフルでいうことはないから、この場合、いわゆるあだ名は太郎かトビアスかのいずれかになる。
もう一つの可能性は、ドイツと日本で完全に別の名前をつける、というもの。そんなことが可能なの?と思うが、可能である。単純に、ドイツの役所では「トビアス」で登録し、日本の役所では「太郎」と登録すればいいだけのこと。日本の出生届には、備考に「トビアスと太郎は同一人物である」という一文を加える必要があるが、それさえすれば何の問題もない

ちなみに、結婚に際しての苗字も、いろんな可能性がある
例えば、シュミットさんと田中さんが結婚した場合ーよくあるパターンとして、夫がドイツ人、妻が日本人で、ドイツに住む場合、を前提とするとー、田中さんはドイツでは夫に合わせて「シュミット」にもなれるし、「シュミットー田中」、「シュミット 田中」、「田中ーシュミット」、「田中 シュミット」のいずれかにもなれる。ドイツに住むことを前提にしている場合、あまり例がないが、もちろん夫婦ともに「田中」の姓になることもできるはずだ。
通常、ドイツ人夫の苗字は、シュミットのままでよいから、夫はシュミットで、妻は「シュミットー田中」、というふうに夫婦別の苗字をもつケースもありうる。同時に、日本人妻は日本へは、ドイツでの変更した苗字を届け出てもいいし、旧姓をそのまま残してもよい。つまり、ドイツでは「シュミット」ないし「シュミットー田中」さんだが、日本では「田中」さんのまま、ということが可能なのだ。

さて、子どもの名前に戻るが、両親が別々の苗字、例えば、夫が「シュミット」、妻が「シュミット―田中」の場合でも、ドイツでの正式な婚姻名は「シュミット」となり、子どもはその婚姻名を引き継ぐこととなる。だから、子どもはドイツでは「シュミット トビアス」だったり、「シュミット トビアスー太郎」っだったりする。他方、日本では、母親が旧姓を保持すれば、子どもも同じ苗字になるし、さらに名前を日本名にすれば、「田中 太郎」と完全にハーフを感じさせないフルネームを持つことができる。つまり、子どもはドイツでは「シュミット トビアス」、日本では「田中 太郎」と全く異なる名前を2つ持つことになる。

参考までに、私の子はドイツでは「シュミット トビアス 太郎」、日本では「田中 太郎」のパターンであり、あだ名は「太郎」である。太郎はドイツ名にも日本名にも入ってるから、子どものアイデンティティをつなげてくれるものになるかもしれない、なんてたいそうなことを考えたというわけではなく、単に日本名のほうが先に決まっていたために呼びなれてしまっただけのこと。それでも、ドイツ名だと保育園に同じ名前の子が何人かいて、庭で保育士さんが「トビアース」と呼ぶと数名が振り返る、なんてことが起こりうるが、日本名をあだ名にしているとそれがないため、都合がよいということが判明。
今はまだ自分の正式名称を知らないから、「トビアス」と呼ばれても「誰?」という感覚でしかないが、物心がついて「トビアス」がいい、といえばそう呼ぶことにしようか、と思っている。ただ、私が日本語で話しかける場合にはやはり「太郎」と呼ぶのではないだろうか。

ハーフの子は、異なる2つの国を持ち(国籍選択は成人するまで保留)、場合によっては全く異なる2つの名前を持つ。それがどんな感覚なのか、まったく違う人格を持つような感じがしてしまうのか、、、物心がついたころ、子どもに聞いてみたいと思っている。


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